温暖化が進むと

生態系の被害

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動植物は、自らが生活しやすい気候の場所で生息しているため、気温上昇が進むことによって、極地方向あるいは上方の気温の低い場所に移動する必要がでてきます。しかし、気温上昇は、生態系が対応できるスピードよりもはるかに早く進行すると予想されているので、多くの種が甚大な被害を受けると予想されています。
また日本のように、地形が複雑だったり、都市で生態系が切り離されているなど、生態系の移動が阻害されるような場所は、この影響がさらに大きくなってしまうかもしれません。

海面が上昇

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気温が上昇すると、氷河や南極の氷などの地上の氷が溶けて海に流れ出し、また、海水自体が温められて膨張します。これによって海面が上昇するのです。
ここ100年間で海面は15cm程度上昇したと言われていて、IPCCの予測では、今後100年間に海面は9~88cm上昇し、その後も上昇しつづけると考えられています。この変化は、南太平洋の島国や、バングラデシュなど海抜の低い土地が広い面積をしめる国で非常に大きな被害をもたらすことでしょう。日本でも、海面上昇によって大きな被害が出るといわれています。

異常気象が多発

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温暖化が進むことにより、気候が極端化するといわれています。集中豪雨などが増え洪水が頻発したり、あるいは逆に雨が極端に少なくなり干ばつが起こるなど、異常気象の被害が大きくなるといわれ、また、台風の規模も大きくなると考えられています。

水資源への被害

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温暖化の影響は水資源にも出てきます。アメリカの穀倉地帯やヨーロッパ、アフリカなどで水資源は大きく減少することが予想されているのです。
雨が多くなり河川流量が増える地域もありますが、たとえば、東南アジアなどはもともと雨の多い地域なので、逆に洪水が起こることが懸念され、水資源が増えるとは言えません。

経済への影響

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温暖化が進むと、たとえば異常気象により建物が壊される、農作物に被害が及ぶなどの理由で、経済にも大きな被害を与えると予想されています。異常気象による経済的損失は、1950年代の年間約40億USドルから1990年代の年間約400億USドル(どちらも99年USドル換算)へとすでに約10倍も増加ており、今後も増加することが予想されています。気象災害の被害者への保険金の支払額も1986年以降の10年間に15倍に増えたとの報告があります。

食料生産への被害

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気温が急激に高くなりすぎること、また、異常気象が多発すること、水資源が足りなくなることなどから、食料生産に大きな影響が及ぶといわれています。たとえば、バングラデシュでは小麦の生産量が6割減になるという予想もあり、その他には、日本のお米にも影響が出ると考えられています。北日本では増産になるものの南日本では高温障害のため減産になり、トータルの収穫量は減ると考えられています。

健康への被害

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温暖化は人間の健康にも直接影響を及ぼすことでしょう。気温が上がり過ぎることによる熱中症の被害が大きくなるといわれています。
また、暑い地方特有の病気の範囲が拡大すると考えられ、たとえば、西南日本もマラリアの流行可能域に含まれるようになると予測されています。

影響は長期間続く

対策を行って二酸化炭素の排出量を減らしたとしても、大気中の二酸化炭素の濃度が安定化するには300年程度、気温が安定化するためには数百年かかり、海面上昇が止まるまでには数千年を要すると考えられます。対策が行われても悪影響はしばらく増大し続けることでしょう。一刻も早く、効果的な対策を行う必要があります。